SNOW

U☆☆☆ M☆☆☆

ツッコミどころは二つあって、

まず鍵のリスペクトを標榜してるらしいけど、エロゲーの伝奇モノを完全に脱色させた鍵を伝奇でリスペクトするのはどうかと思う*1
スタジオメビウスだけにってか?

あと冷静に考えたら怖くないか周りの人間が全員生まれ変わりって 怖いだろ 澄乃の笑顔が呪いにしか見えなかったんだが
プレイヤーと白鳳に塗りつぶされた彼方っていう人格はどこに消えちゃったんだろう
鍵ほどコメディが上手くないから、余計虚ろな操り人形に見えてしまう
と思ってたら最後にやった芽衣子ルートでそれがフォローされててそれはよかった

芽衣子ルートはかなり良い出来だと思うんです メインテーマをきっちりと捉えている
芽衣子可愛いし
演出は強烈なクソだし(これは全体的に見劣りしてるが)CGモードでその他扱いだが
ほんともう何なんですかね 桜花がその他で良かっただろ オマエエロシーンねえじゃねえか!

あとはしぐれルートの全部夢だったオチが、全部やってもフォロー入ってなくてびびった、何らかのフォローが入ってるものだとばかり
正直言ってかなり怖かった
がこれは許されるタイプの夢オチだと思う かなり巧かったから、事故との関係が*2
とりあえず攻略の順番だよな LEGEND出すタイミングとか、
各ルートそれぞれが、LEGENDを済ませてからやるべきタイプなのか、済ませる前にやって、疑問をLEGENDで回収するタイプなのかがバラバラで、正直キツい 
謎の回収は一番面白くできるところだと思うのに
*3 *4 *5
*6

まあともかく、最初はなんだこのうんこはやべぇぇぇって感じだったのに、気付くとかなり空気に浸ってたし面白かった*7
ライター何人いるか知らないけど、かなり良い感じだった
よかった

>よく、『KANON』『AIR』と比較される為、不当な評価を受けているという趣旨の意見をサイトで見かけるのだが、そもそもkeyの作品の先入観を排してプレイしようとする行為を阻害しているのは、他ならぬ『SNOW』の製作スタッフである。仮に『SNOW』が上記の理由で不当な評価を受けたとしても、その責任は間違い無くスタッフにあるのだ。
パクリオマージュ系の話題に関しては過激派という言葉すらもついてこれないほどの過激派である自信があるけど*8
この言葉は震えるほど一理ある

*1:鍵っ子を標榜してるくせにAIR未プレイ おそらく伝聞で伝奇と推定されるAIRをプレイすればSNOWが鍵の単なるパクリという人間の気持ちがもう少しわかるのだろうが(というか多分この段落ごと意味を成さなくなるんだろうが)、既にクラナドと智アフとリトバスとワンカノンをこなしてしまってる以上、AIRのプレイはもう少し先になると思う

*2:何がどう巧かったかは思い出せない

*3:まあこれは外部装置的開示には付き物なんだけど

*4:カタテマ作品では基本的に「読んでも読まなくても問題ない」の基本方針を完全に守っているように感じる また、いわゆる月蝕開示(完全クリアで解放される短編による原始的な外部装置的開示)にはテキスト量と全クリ後確定ということでタイミングの問題はゼロ このゲームではその二つのどちらとも違う立ち位置だった 開示されるのが早過ぎる 確かSNOWも例によっていきつけの攻略サイトの完コピでプレイしていて、そこを参照するに一ルートクリア後に大量のルートを攻略できる状態で解放されるようだ それはそれだけ原始的な発明が進化し始めているということなんだけど

*5:さらに洗練したものにするにはやるべきことは二つ。プレイするタイミングを厳格にすること。逆にプレイするタイミングをフレキシブルにすること。前者にはそれと悟らせないようにプレイヤーにプレイ時期を悟らせそれを強制させる工夫や、あるいは(時期が来れば強制的に開示が始まることを前提に)逆にそれほどまでにプレイするタイミングを厳格であることをプレイヤーに都合付けによって納得させるシナリオが要る。後者は全てのシナリオをどのタイミングでやっても面白くすることが率直に思いつく。実現性は低い。失敗例はEver17

*6:これまで触れなかったからここで触れる。基本的に、ゲームをやる時は攻略サイトの完コピを徹底している 個人的嗜好で心から楽しみにしてるゲームや、行き当たりばったりで選択を行うことに(そのゲームの魅力となっている世界観上等の)(たとえばFatestaynightは大量のデッドエンドがプレイヤー間の語りぐさとなっている。そのことはそのデッドエンド数が世界観や世界設定の礎を成すものであるためと判断出来うる)意味があり、そのことが攻略速度に悪影響を及ぼさない(気がする)ゲームはまた別

*7:山奥の雪の田舎っていうのはかなり新鮮だった 鍵らしいほわほわした会話も相まって、洗練された独特な魅力を作っていたとは断言できる

*8:この辺についてはそのうち触れる