とっぱら 〜ざしきわらしのはなし〜

U☆☆☆ M☆☆☆☆

かなり文章作品としてのレベルは低い。狐ルートのクライマックスはひどすぎだろう。
演出もお粗末。
妖怪が歩いてるのは可愛かったけど。

が、冷静に見てみれば、かなり面白いゲームだった。狐ルートのクライマックスも含めて。

キャラにはそれぞれそれなりのミスリードがあり、背景も深い。
地図は五芒星を描く。
つちのこは追いやられるが、それはテキスト量的都合だけではない。*1 *2
瀬織の処女の腑に落ち方がヤバい。*3
貧乏神かわいい。*4
美影はちょっとお母さんっぽくなりすぎ感があってちょっと苦手な感触を受けたが、俺マザコンだったはずなんだけどな……治ったのかな。
複数ライターの弱点を見事に露出している(主人公の性格が変、テーマが違いすぎる)が、楽しんで作られたんだなというのがわかる。*5主にスチルのかっぱの口とか。
全体的に、2ch発のエロゲーに超強力な絵描き陣を乗っけた感じがした。

???「あなたの、あなただけの、ぱりぱりうめです。」

忘れてたが、ほのかルートについては特筆しなければならない。
全く別れのないままに、無かったものとして日常のまま消えていく全ての妖怪。見鬼のみならずほのかまで妖怪への興味をなくす。
あのルートがあればこそ、このゲームにおける日常は、素晴らしい物になったと思う。
優れていたと思う。*6

*1:最初はテキスト量が増えるからとりあえず他所にやったんだなと思った、し実際そうなんだろうけど設定レベルで都合付けされてたと思うので(記憶があやふや)

*2:そのうちもっと書くけど設定によるさまざまな事象の都合付けというのはあるとないとではやっぱり大違いだと思う

*3:俺は処女厨なのに処女であるはずのないキャラが処女であることに気持ち悪さを感じる人間なのだけれど、瀬織に関しては「なるほどそれは処女ですわ」って画面の前でひたすらつぶやいてた記憶がある

*4:かわいい

*5:ここでは俺は楽しんでという言葉を使っているが、しっかりと監修が行き届いてたのだという可能性もある。というか多分そう

*6:そのうち書くけど、やっぱりモノごころモノむすめはヌルかったと思う。バカ抜きエロゲーがハードでも誰も得しないんだけども