マブラヴ オルタネイティヴ

U☆☆☆☆☆ M☆☆☆☆☆

武の最後の最後でのためらいに納得がいかない
自分の手を汚せない自分からの脱却で物語が終了するという機構に異論はないけど、せめて
 「俺はやらなきゃいけないんだ……なのに……」→(延々猿芝居)→「くそ……くそぉぉぉぉ」ガチャという流れはやめてほしかった
 「そうだ……俺はやる……やるんだ……動け……俺の手……動けぇええええ!」→十クリック以内で終わる会話や回想→うおおーガチャくらいにはしてほしかった
 ここまで続けたドラマを一瞬で終わらせたくないのは当たり前だが、それにしたって芝居が長すぎたこと、武がヘタレであることが最後の最後に強調されすぎてしまったことが問題

客観的に見れば武は尋常じゃないほどに強い
全てプレイし終わった今、ヘタレという意見には全く納得がいかない
挫折しないものに世界は救えない
 けれど、「お前って屑だけど良い奴だな」と「お前って良い奴だけど屑だな」という二つの文に見られる違いを、誘発させたのは開発者側

あと純香のクリトリスが頭から離れん デカすぎ
快感だけを与えてたのって理由説明あったっけ? エロかったのでよかったけど
ああー正直酷く興奮した
寝取られ+異種+快楽責めとかキメラか
化け物相手の寝取られはホントいけるわ

 いろいろな要素って、マブラヴの時点でどれくらい用意されてたんだろうな 多分全部が用意されてたんだろうけど
霞のミスリードは効果的に機能しすぎた これが本物のミスリードなんだろうな 完全にやられた
(そして結果脳みそが鑑っていうのをわかりませんでした 死にます)*1

まりもちゃんと物理実験のシーンでは泣いた 正直卑怯だと思った 母性使うのはやめろ
あとの展開については極めて緻密に計算された筋書きだなと思ったけど、特に来なかった
うわーやるなーって感じで笑ってた
逃げたらもっと苦しくなるっていうのはよくある話だからかな
あとまりも死でなんとも思わなかったのは、やっぱまりもが死ぬことを事前に知ってたからかなぁ
知らなかったらガチで揺さぶられたかというとそんなこともなかったと思うけど
 漏らした告白とかは性格を出すことと世界観を補強しエロくすることの全てを満たしていてすごくいいと思った
立ち上がることを前提としたものであったことも大きかったかな
武はきっとこの後まりもちゃんに事情を全部話して
 「……それなら、逃げちゃままじゃダメじゃない」「戦わなくちゃ」「大丈夫、武くんならきっと勝てるわ」「ほら、行きなさい、英雄さん」みたいな流れになると思っていた
なんだっけなーこれなにで見たんだっけ
リトバスとかもそうだけど、物語の分類における偽の帰還なのかなこれは

あと構成上の問題として鑑が人格を持ってうさぎ人形を拒否した辺りでダレを感じたな
 後から予想していたのとは違う必然的な展開だったのがわかって納得はしたけど、アレ? って感じで失速を体感した
同じことで言えば正直強襲からいきなり桜花に進んだのは畳むの面倒になったのかなって思った
甲20号目標を攻略してからのほうがよかった気もするが、でもこっちも設定上は必然なんだよなぁ
 やぶれかぶれを演出する点では、スサノオが完全稼働して人類が気炎を上げて、万全の状態でごーしようとした瞬間総進撃食らって危機になって博打を打つ、なんて展開は許されんかったのかな

ロボット物だけじゃなくて昭和ロマンも混ぜてきたことがいっそう強調されてたな
正直これは売れても仕方がない

レビュー見て回る限り、相当既存のロボット物に設定を依拠してるんかな?それは判断つかないけど……

 夕呼先生はいわゆる霧夜系キャラなわけだけど、エクストラと違ってオルタネイティヴでは周囲の様々な思惑に翻弄される主人公を描くのに不可欠だったな
それでもまーた霧夜系かって思わせたつよきすは罪深いわ*2 *3

 昭和ロマンとロボット系であることはもちろんのこと、ループものでありセカイ系であることを忘れてはならん

>甘ったれた考え方を吹っ飛ばしてしっかり生きろ! そんな多くの心のだらしない人間に喝を入れるような話です。
そうだな 甘ったれた考えっていうのは吹っ飛ばせるものではないからな*4 *5

 因果律量子論については「これはこういうものとして用意されたものだな」で納得というかスルーしてたけどやっぱ違和感持つ人もいるんだな

>作中ではそれ(自己犠牲の強要)がさも素晴らしいもののように語るだけで、それがもたらす害悪に関してはまったく触れられていなかった。
このゲームはそれを書くゲームじゃなかったと思うがなぁ
みんなが同じ方を向いてるのが気持ち悪いというのはわからんでもないが、少し感情のフィルター入ってる
右翼ではねーよな
戦時下の精神性や軍国主義を全て右翼と称するのは街宣右翼の影響受けすぎ
右翼ってのは保守的って意味だろってこれももうカップ焼きそば現象かね

>ここ(オルタ)までやらなければ主観視点である意味は、無いようにも思えてしまう。(中略)紙芝居ではこうはいかないだろう
一応ミニマムな開発を実現するという意味で紙芝居にも意味がある
死荷重が生まれないからな

>なぜ私がEXTRA編の尊人が最初から女なのではないだろうかと思ったのかと言うと、(中略)思い返すとEXTRA編で水球の拒絶や温泉での胸をタオルで隠すこと
天才か?

>ベータにまりもが食われて、ただでさえグロッキーなところにマナマナ(穂村愛美嬢)を出すのも無神経すぎないか……? PTSDのせいで、ベータと互角にマナマナがグロい。普通に立っているだけなのに。
笑った

>右翼の良い部分だけを取り上げて悪い部分に触れていない
>エンディングでエクストラ世界に戻ってきた武は、向こうの記憶もすっかり失い以前の腑抜け(一般的なエクストラ住人)に戻ってしまった
自分で答えだしてんじゃん
この作品がプロパガンダ作品ではないというのは、この人の言う通りエンディングで武が戦いの全てを綺麗さっぱり忘れてることで完全に説得的だと思うけどな

>上下よりも左右のほうが(人間の)視界が広い
オルタでワイド画面への印象はずいぶん変わった 実際ワイドがもてはやされる理由はわかった
今まで断片的に見てきたワイドエロゲは全部エロシーンの構図に無理があった
 オルタと業界の時流のどっちが先かはわからんけど、どっちが先でもオルタ以外のワイドは無能と言わざるをえない

 君望の独白システムは選ばれなかったヒロイン問題についての提言で、それに対するアンサーが、純香が霞まで呼びつけたことだ*6というのはいい読みだと思った

>ageが当初から掲げたとおりに超王道であいとゆうきのおとぎばなしの路線でプレイヤーの予想を遥かに上回る良作を作りきるのが
 明らかにオルタはお伽話だったと思うが、王道を作れない邪道の人間が王道を作りきるというのがいい邪道というのは含蓄のある意見

>真相を知った武自ら純夏に止めを刺すのが筋だろ、どう考えても!!
この人後半は少しずれてるけどこれは一理ある気がする
でもまあ多分純夏は生き残っても自殺したと思うし

*1:霞=純香だと完全に思い込んだ結果脳味噌が純香という推理に辿りつけなかった 前にもこういうことあったな EVEだっけ 思い込みが強すぎる

*2:別に霧夜がレベル高いわけじゃなくて私にとってつよきすが初めてのエロゲっていうだけだけど

*3:厳密には初めてじゃないけど

*4:この文章があまり良文でないことと、多分それを皮肉ることでこの感想の論調自体を遠回しに皮肉っている

*5:実際甘ったれた考えは吹っ飛ばせるというのは甘ったれた考えだと思うので良い文章じゃないかな

*6:つまり、ヒロインはそういうことも受け止めている、そういうことを受け止める強さがあるのだ