本感想3

読んだ本の感想の書き溜め
短い補足無し

方法序説
我思う故に我ありについての反論は無いけどその先の神の実在について
神は完全である、完全なものは存在するものである、故に神は存在するとか、かっぱ巻が存在する論争とか、
完全性というものの定義次第でわけのわからんことになるんじゃないかとかそういうことしか思いつかなかった
そして問題をばらし確実に積み上げていく原理上、その後のことがだいたい崩壊した

ハサミ男 H☆☆☆☆☆ K☆☆☆
ともかちゃん可愛すぎて興奮した
もぐもぐご飯食べてるの好きなんだけど解説に言われるまで気づけなかったのがすごく腹立つ
本当に最期まで(ネタバレ)であることに一切の疑問を持たなかったということに、相当な文章力を見出して感嘆する
でも叙述トリックの傑作かなこれ なんか脈絡とかあったっけ 可愛いから許したけど

舞姫 H☆ K☆☆
ヤンデレかな?ぺろぺろ

ソクラテスの弁明
煽っていくぅ!これは死刑になっても仕方ないですわ ロックすぎる
でもまあ死が善きことなのですって言った辺りはこれは弟子ついても仕方ないとは思った

占星術殺人事件 H☆☆ K☆☆☆☆
あー気づけたはずなんだけどなー
負け惜しみとかじゃなくて、夢水かうみねこか何かで、死体のトリックについてのコピーを見たのだから
一応おじいちゃんか娘の誰かが犯人だろうとあたりはつけてた(負け惜しみ)
ミステリっていうのはだいたいにおいて殺し方はミステリじゃなくて、何か根本的なところにトリックが合って、殺し方や密室化は適当に済まされることが多いんだなと思った
十分な表現なのにHが低いのは、執拗なアゾートのミスリードが下品だと感じたから(負け惜しみ)

統計数字の嘘を暴く
擁護できない(罵倒)

幼年期の終わり H☆ K☆☆
古典名作SFにしては珍しく、何がどう面白いのかさっぱりよくわからない本だった
それっぽい要素はたくさんあったと思うけど

浮雲 H☆☆☆ K☆☆
独特すぎて特に感想が付けられない ストーリー的には特にあまりおもしろくなかったし特筆できるところはあの真理とかわけわからんこと言い出すところくらいだった(わけわからんことと言いつつ普通に性的に興奮したけど)
特に意義があるとも思えなかったが

ソラリスの陽のもとに H☆☆☆☆ K☆☆☆☆
エロゲーみたいだった すごくよかった

シナリオの基礎技術
シナリオ教本にすぎないし特に得られるものはなかったかな
実践しながら読むと面白いかもなーみたいな箇所が十ページくらいにわたって一箇所くらいあったけど、実践しなかったから意味なかった
シャレードって結局何なんだ ミクロな描写による全ての暗示っていうことなんだろうけど、
大事大事言ってるわりに扱いがしょぼくて結局どうすればいいのかわからん この例外を除き全体的にはちゃんと具体的でいいと思った
それら全部、現代に生きてる我々にとっては自明レベルだけど シャレードも含め
わざわざ名付けする必要あるのかよ
あったんだろうな

十角館の殺人 H☆☆☆ K☆☆☆
一体どのへんが衝撃だったんだ
って思ったけど僕がヴァン・ダインですのところでびびっと来なければならなかったのか 登場人物を全員把握してなかったからすーっと抜けてしまった
何らかの何かで名前に絡むのは本能レベルでわかってたからだろうか
ただ単にちゃんと読んでなかったのをごまかすためにこういう思考に対するプライドのないことを言っちゃう時点でミステリに向いてないのか

鋼鉄都市 H☆☆☆ K☆☆☆☆
SFとしても面白いミステリとしても面白い 少し表現と世界が陳腐なのは古いしこっちがその陳腐の元だから仕方がない
ロボットとの和解は相変わらずのアシモフ
ただ結局洗脳なんだよなぁ そこんとこどうなんですか

タイムマシン H☆☆☆ K☆☆
ストーリー性が中途半端なのはおそらく本の残り的にいくつも時代を回るからだろうな、今んとこ悪くないし楽しみだ
と思って読んでたら肩透かしくらった ウィーナちゃん可愛いけど

砂の女 H☆☆☆☆☆ K☆☆☆☆☆
最後の失踪届は女からだけど しのって昔付き合ってた女だっけ?嫁だっけ?
失踪したら教頭が失踪届を出すとか言ってたし、昔付き合ってた女だと思うんだけど どっちかでぜんぜん違うわオチが
ところでこういうどっちともとれるラストはすごいなあ ものすごい圧倒的な力量を感じる 水を得て自由になったのか否か
エロゲーだと脱出エンドなんだけどね

たけくらべ
評価不能級に読み流しかつ再読の気力なし

吉岡実詩集
今の自動筆記みたいなのをやってる奴はずっとむかしからいたっていう話ですね
あと胎児のやつがかっこよかった それだけで読む意味があったとはどうか

高野聖 H☆☆ K☆☆
かなり萌えポイント含んでて生きるのがつらい
なんで語りの形式取ったんだろう 実在感出すためかな

13階段 H☆☆ K☆☆☆
社会派ミステリってやつかこれ まるで興味が湧かないや
二転三転する展開はドラマチックでよかったけど、やっぱりどうもミクロでは容疑者Xの献身と比べてしまうな
テーマ自体ははっきりしていてよかったしいいテーマだと思う その手で何かが出来る以上必ず救えるものがあるだろう

阿Q正伝 H☆☆☆☆ K☆☆☆
社会風刺なんだっけか
主人公の残念っぷりが身につまされる

狂人日記 H☆☆☆ K☆☆☆
子供を救えはいいやつだったんだろうなと思わさせるいい表現だった

愚者のエンドロール H☆☆☆ K☆☆☆☆
面白かった かな ホームズ知らないので推理放棄していたのでミステリとして面白かったかは知らない
全体として考えれば、極めてレベルが高かったような気がしなくはない
一番効果的なミステリは、何を推理するべきかをずらすことなのかなと思った ひぐらしの、全てのキモが、梨花の死の偽装であったように
結末についてだけど、女帝は実は感情豊かでしたって思わせてオとすのが常道だと思うんだけど外された 読み違えか? 読者にすら女帝か?

オイディプス王 H☆☆☆☆☆ K☆☆☆
死ーん

日本語の作文技術
良本
むちゃくちゃなことも言いつつきっちり基本の根源を探る前半と、画期的な視点を持ち出す六章前半の二重螺旋
たぶん日本語文法の本はこの本の内容を含むべきなんだろうなと思った
英語でコンマの付け方を厳密に定義されたように

蒲団 H☆☆☆☆ K☆☆☆
中年爺の哀愁ただよう感じがとても良かった
芳子の(罵倒)っぷりったら無いね! (罵倒)っぷりというかダサいというか 男側が悪いのかもしらんが

曲った蝶番 H☆☆ K☆☆☆
優れたトリックだとは思えないが、妻が投げ殺したっていう節にビビってちゃんと読めなかった可能性がある
おそろしいほどに優秀な探偵だった

ブレイク詩集
頭あっぱらぱーのキリシタンのあっぱらぱー文章と思っていたら案外過激な方に行って笑った でも前半と後半は根っこが同じ感じがする
詩集というよりは神話とかキリスト教論とか説話集のようで、読まなければならない作品とされるのも納得がいった

雪国 H☆☆☆☆ K☆☆☆☆
わかりやすくてよかった
この時期の文豪の文章はきわめて良いな 単純に読んでいて楽しいし、何かをつかめたような気分にもなる
あとは154pで急に文体が変わったようになった感じがなかなかよかった

システムの科学
面白かった 言われんでもわかるようなことだけど、理論的に裏付けされていて 普通の専門書面した難しさで読むのに困難を伴ったけど、割にあわないようには感じない
ところで言われてみれば著者すげーよな なんでも知ってるわ

小僧の神様 H☆☆☆ K☆☆
いい文体だな 感動的だ
しかし身につまされる話だ

点と線 H☆☆ K☆☆
探偵が無能なミステリはおもんない
航空機が存在しない世界かと思っておりましたわ

まだ見ぬ書き手へ
理想が現実とのすり合わせなしに書かれ続けているため、「汝姦淫するな」「左殴られたら右差し出せ」が羅列されているギャグ説話集と何一つ変わらない

或る女 H☆☆☆ K☆
クラナド
こいつに関してはこいつがザコだったとしか言いようがない
ただひとつだけ言わせてもらうと老いさらばえた葉子を見ていて悲しくなった以上前半にある程度ピカレスクロマンみたいなところはあった

首無の如き祟るもの H☆☆☆ K☆☆☆
面白かったかな? 耽美系ってやつか
エロゲーの血はこういうのからも来てるんだろうからあまり軽視はしちゃいけないんだろうけど
うみねこが影響受けた系でもありそう

武士道
なるほどー

ギリシャ棺の秘密 H☆☆☆ K☆☆☆☆
まーた自己作成密室結界か
か、(犯人の職業)が犯人は卑怯でしょう

マンキュー経済学ミクロ編
興味深かった
しかし、読むのにものすごく体力が要ったけどそれはなんでだろう?わりと話してる内容自体は身近で説明もクオリティ高かったのに

スタンド・バイ・ミー H☆☆☆☆☆ K☆☆☆
超名作 星を六個にして限界突破とかカッコでつけようかと思ったくらいだ
個人的体験と被ってたことが、そしてそれにも関わらず俺とこいつで存在する世界の世界観(誤用のほう)が全く違ってることとが、
大きく影響を与えている気はするが、それも力量の内かな
ティーヴンにとってホラーは母胎回帰なのかねぇ
ところで、イカれたメンバーとおりこう主人公という構図はるいは智を呼ぶとかもうあらゆる青春もののテンプレートという気がするが
始まりはどこなんだろう

仮面の告白 H☆☆☆☆ K☆☆
悲惨ですねえ(笑)
言うほど他人ごとじゃないんだけど

小説の解剖学
マジで(罵倒)
小説の入門書としては(罵倒)という話で、小説の読解入門書としては(罵倒)ではないのかもしれないが、その判断は俺にはできない
とにかく(罵倒)
書いたことのない人間は引きこもって(罵倒)でもしてろ

ダブリナーズ H☆☆☆ K☆☆
閉塞してて不愉快な上にあんまおもしろくなかったんでアレなんだけど、文章とか筋はいい感じの非群像劇的群像劇になっていてよかった
あと恩寵が悪くなかった

斜陽 H☆☆☆☆ K☆☆☆☆
ほんと糞だなーって思ってたけど、……殴らせろとなぜ壊したら完成しないかもしれないのに壊してしまうんだでちょっと来て、
直治の遺書で爆笑した

電脳生物たち
適当な文章だなと思った
これよりもっと適当な文章になるとSFになるわけだけど、SFが科学へ与えた影響が底知れない点を鑑みれば、これも科学へ影響を与えうるんだろうなと思った

惡の華
旧字体面倒くさい
厨臭いという印象を受けたがボードレールが厨臭いのではなく厨がボードレール臭いんだろう
特に記憶に残っているわけではないので良い詩だったとは思うが別に名作と思う必要はないのかもしれない 一節だけあったような気はするが

だからこそライターになって欲しい人のためのブックガイド
全体として小説家が読むものではなかったし、創作者が読んで価値のあるものでもなかった
ただ無名性とかの話は例外的に面白かったかな あれは創作者としてのライターの話だからだけど
小説家もライターになりうると思うんですけどねぇ まあ言うてこれって20年前のものだし、誰もが梅貞忠雄になれるわけではないのかも
あとは教養スゲーなと思った ライターって(罵倒)の集まりだと思っていたが
俺ももちろん教養がない人間であるつもりはないし、全人類から見たら普通に知識人の部類であるとは思うが、彼らは自分とは違う方向の教養を豊富に湛えていると思う

小説家になる!
グダグダと前置きしなかったことで最初の数ページでいい本だと思い、最初の一章は優れているなと思った
でもすぐに良文カタログになって(罵倒)だなと思った 文章教本ってこうなるしかないのかなと思った こんなんいくら読んでも上手くなりゃしねえのに
んであとがきみて死んだ 中条省平の文章かよ (吐き捨て) というか俺は(差別用語)か
ただ最後の最後で気付けたのは教本は小説家が書いたものに限るなということだった いや、今までもそう思ってたんだけど具体的に小説家が書いた教本っていっぱいあるわけじゃん? これも評判良くて勧められてたから読んだけど著者の小説家としての評判がよい文章教本を読むのが一番なんだ それをようやく教えてくれた素敵な本です (吐き捨て)

村の家 H☆☆☆ K☆☆☆
風景描写が少ないのが気にかかったが、これは田舎物を書くことを避けたのかな
江迎も真っ青な超絶長台詞はカタルシスを出そうとしてるのか

クリトン
有名な話だな
いかなるときも不正を働いてはならないというのが既に違和感だった 本当に話にならないな

プロを目指すためのノベルゲーム製作研究
千円でゴミ掴まされてマジでキレそう かなぐり捨てンぞ
どこでこれの評判耳入れたんだっけ はぁ
いややられたよ本当に きわめて敗北感を感じている

銀河ヒッチハイクガイド H☆☆☆☆ K☆☆☆☆
面白かった
何回かアホみたいに笑ったし、あまりSFを人生観の教授場みたいに使うのは好まないが、主題の明かし方も捻ってあって非常に良い

地球の長い午後 H☆☆☆☆ K☆☆
超未来探索系SFの走りとかかなぁ、読書リストに載ってる以上
面白くはなかったが、まあ、うーん……言葉が続かない……青い珊瑚礁と同じ性的興奮は感じたけど、やっぱり萌えがないよなぁ
つまらないけどレベル自体は高いかというと、そんなに高いというわけではないし……Hはこれ系の元祖だったら4だろうけど、じゃなきゃ2か3か

マネジメント
当然のことばかり言ってるように思えたが、
羅列的というか箇条書き的すぎて(もちろん要約なんだから当然なんだけど)よくわかってないのが本当だと思う
社会経験値が足りないからってのもあるだろう 具体的な事例をイメージしながら読むことができたらまた違ったと思う

吾輩は猫である H☆☆☆☆☆ K☆☆☆
コメディ風に哲学めいたことを書く点において極めて美しいと思った
中島義道がわたしの嫌いな10の言葉の中で「先生は何でも嫌なんですね、嫌じゃないのは奥さんだけですか」「一番いやだ」この前者の発話者を「想定されうる本音の押し付け」と非難してたが
どう見てもこの小説においては先生さんは奥さんのこと大好きに見えるので我田引水的だと思った
あーん猫ちゃんが死んだ

神曲 H☆☆☆ K☆
地獄編と煉獄編は素直に面白かったけど、天国篇は……でもこっちがダンテが書きたかったものなんだろうな
欧米人神様大好きだな!

エロ事師たち H☆☆☆☆☆ K☆☆☆☆
どうした野坂!?言葉遣いが変だぞ!?

円陣を組む女達 H☆☆☆☆☆ K☆☆☆
これはすごいな エロ事師の直後でこれはそうそう超えらんねーだろと思ってたら普通にさらっと並び立ちやがった
女論かな
たぶん古井由吉の女論の集大成で、だからこそここまでの文章なんだろうけど、ふと書きたいなと思った対象について、ちょっと考察しただけでこのくらいの文章かけるようになりたいもんだ

武蔵野 H☆ K☆
何をどう面白がればいいのかわからん

上司は思いつきでものを言う
いろいろ思うところもあったが、特に意味を持たない本だったような気がしてきた
とりあえず、「その考え若いなあ(冷笑)」という言葉は、口に出してる暇があったら行動しろという意味だと解釈したほうがいいんだろう

イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマというわけではなくね?これに対応できない時点でイノベートできてないというだけだろ

ライフサイクルイノベーション
イノベーションのタイプを決定する具体的方針の部分がレベル高い 根本的な考え方もかなり好みだった(経営とか全く興味がなく趣味で読んでるだけなのでのでこういう言い方にはなる)

万延元年のフットボール H☆☆☆☆ K☆☆☆☆☆
万延元年の素晴らしき日々
ちゃんとハッピーエンドにしてくれて安心したよ グラビア写真載っけてるくせに文章の質とプロット良すぎ
ところで菜採子ホント(罵倒)ビッチなんですけどなんで文学ってこんな女ばっかりなんだ

プルトニウムと半月 H☆☆ K☆☆
死ーん
ホラーなんだこれ 筋とかはそこそこ面白かったけど、とにかくひどい文章だったことしか記憶に無い

ユリシーズ H☆ K☆
読みづらかったので(罵倒)
いや正確に言うと読めなかったので(罵倒)
読めなかったものを自分の読解力のせいにするような甘えはもうやらない
この本は(罵倒) 終了