いつか、届く、あの空に。

U☆☆☆ M☆☆

古臭かったしノリが大変寒い
主人公気持ちわるい
クリア後のおまけもクソ、物書きの端くれなら本編に入れたらどうか*1 *2
傘ねぇの悲願をさんざんシナリオ的に邪魔してくれたのが納得行かない*3 *4あとダサいコスチュームも

でも2部の空気は悪くなかったし複数ルートの良さも出ていた(立場が変わる楽しさと言うのか*5 *6、もっと徹底できた気がするけど)
その辺、先生とはなんだったのか……とか思いながらオースキルートをクリアしてアスクルートに入ったので悪くはなかったけど、
先生とはなんだったのか問題を解決するにはそもそも、全体的にもっともっと日常描くべきだったんじゃないか*7 *8 *9

対狼戦はどうしようって感じだったが(むしろそれこそがエロゲーとして古典的ではあるんだが*10)、
あっちの神話と絡めてるオリジナリティから、人によっては名作になりうるんじゃないだろうか

でもこれが2007ってのはなあ
題材が古すぎて2004くらいかと思ったわ*11
*12

BGMの豊富さは作品の出来には繋がらないという良い見本(もっともその点においてうみねこのなく頃にに匹敵する存在など存在しないが)*13 *14

男の料理食わせてくる姫様っていいな、オースキの家系って研究者だし血なんだろうね
明日宿傘っていう名前にもセンスを感じる くの当て字が宿というのが

*1:単に俺本人がつまらなかっただけであり、つまらなかったから削った後に本編に適当に入れろとここでは言ってるだけで、面白いものならおまけとして作る意味はある、三角測量のようにゲーム全体の世界観が広げるために

*2:本当にそうだろうか? いくらプレイ直後とはいえ、そのことがわからないほど頭が煮えているとは思えない 出来る程度には考えた末、本当に邪魔だと思ったんじゃないだろうか それならそれでその感想には一定の価値があると思う

*3:テーマ上主人公の手によって阻害されなければならない、(あるいは少なくともその世界観の中では)一理ある行為の描き方は、ちゃんと考えたい。このゲームでは傘の方法がきっちり叩かれていた

*4:価値観に相違があるのは認める。 君たちの価値観を否定するつもりもない。 俺はこの国の事情はよく知らない。でも、君たちは間違っている。

*5:敵が味方に、味方が敵に、意外なあの人が云々。Fateみたいな。なんでもかんでも引用するのは避けたいけど、他にあそこまでルート分けによるキャラの分布図の変更を徹底したゲームを知らないから仕方がない

*6:エロゲーシナリオが持つ最高レベルの固有武器だと思うんだけど

*7:あ、こいつギャグキャラかーっていう認識をつける程度に。伝奇というのはそういうものではなかったか

*8:日常を書くには30日必要なんです!ってか このゲームもああいう道筋をたどって、それが簡潔すぎただけかもしれん

*9:月姫のファンブックに奈須きのこが、最初はシエルの正体判明に、日常の象徴であったシエルへの驚きを作るため、全体の作中時間を30日に設定し、10日くらいシエルとのんびり過ごさせようとしていたが断念した話がある

*10:あやかしびととか、ノベル版しか読んだこと無いけどなんかのサーカスのゲームがこんな感じだったような?

*11:別に新しくある必要はないと思う、特にこの作品においてはきっちり独自性があるわけで、デキが悪いしそれをカバーするほどあっちの神話に興味ないという感情を単に言い換えただけか

*12:必要はないと言ったけど、新しいことに意味はある。それは出来が良かったり、時代をしっかりと捉えていたり(文学は時代を写す鏡である云々)することの表れ。だから古い作品が必ず叩かれる必要はない。ほぼすべての人が感覚で理解していることだけど、古い→悪い、新しい→良いではなく、悪い→古い、良い→新しいであることは言葉で理解しなければならないように思う

*13:一応、うみねこのなく頃にはわりと好き この頃にはもう考察とか読みあさってた頃だと思うんだけど、考察を読んでひと通り自分でも冷静に考えて、冷静に考えればうみねこってすげぇよな、と考えを改めた時期の前か後かははっきりしない

*14:それでもかつ、今でもこの意見は変わってない